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「【思い立ったが吉日】函館マラソン同行記。その4」をお読みいただいた方はお分かりでしょうが、2023年函館マラソンに出場した代表の吉野は、下手をしたらゴールタイム4時間切りの「サブフォー」がいけてしまうんじゃないか?くらいのハイペースで25〜30km地点を駆け抜けました。しかしながら、冒頭の写真の「ともえ大橋(正式名称:函館湾岸大橋)」は見ての通り緩やかなアップダウンが延々と続く、函館マラソン最大とも言われる難所で、しかも35km地点の前後に待ち構えているコースとなっています。筆者も「ここはさすがに、ペースダウンするだろうなあ」と思いながら、「それでもペースがそこまで落ちなかったら、すごいぞ」と期待も寄せておりました。
今回はいよいよ「函館マラソン同行記。」の最終回。レース最終盤の模様をお伝えしようと思います。
前回の記事はこちらから!
実はこの「ともえ大橋」、函館駅からほど近い、歩いていける距離にあります。「その4」で撮影した25km地点あたりからも、十分に徒歩圏内。これは絶好の撮影ポイントだ、とばかりに勇んで「ともえ大橋」のコース脇まで歩を進めた次第です。

こちらの画像キャプチャー、これも「その4」でご紹介したランナーの動向をチェックできるアプリのものですが、青い丸は筆者の立ち位置で、ピンクの丸はご覧いただいてわかる通り、吉野が近づいていることを示しています。
よし、そろそろだ!と、カメラを構えておりますと……、

来た!

おお、今度は気づいてくれたぞ!

すごい、40km地点も近いというのに、元気だ!

余裕そうだぞ!いけるか、サブフォー!

手まで振ってる!すごい、すごい!

フォームにもなんだか余裕が感じられるぞ!期待してしまうなあ!
この写真は、「ともえ大橋」往復コースの往路のものでした。筆者は欲張って、復路も撮影しようと、往路の撮影地点から少し移動して、吉野の到着を待ち構えておりました。ところが吉野がそろそろ到着するタイミングで、若い男性ランナーを目当てにしていたと思われる若い女性三人組が突如、
「ぎゃーーーーー!」
とばかりに楽しげな嬌声をお上げになられまして。筆者は年甲斐もなく、その声にびっくりしてしまったのですが、どうやらそっちに気を取られている間に、吉野は通り過ぎてしまったのです。ショック……。
打ちひしがれていた筆者をさらに襲ったのが、吉野のペースは「ともえ大橋」で案の定、ダウンしたというものの、決してダウン幅はそれほど大きなものでなく、このタイミングで「ともえ大橋」からゴール地点の千代台公園競技場に向かったとしたら、もしかすると吉野のゴールシーンを撮影できないかもしれない、という事態でした。
筆者は頭の中で、ぐるぐると考えました。
「市電で向かおう」
「いや、タクシーに乗った方がいいかも」
「いや、タクシーを待っていたら間に合わない」
「どうするどうする」
とりあえず市電の電停に向かい、ちょうど電停に着いた頃、市電がやってきたので、とにかく飛び乗りました。競技場の最寄りの「千代台」電停に着き、急いで競技場に向かったのですが、例のアプリを見てみると、
ゴーーーーーーーーーーール!
の表示が。がーーーーーん。

というわけで、ゴールシーンは、吉野が大会関係者の方からいただいたであろう、競技場内で見事にゴールしたお写真と相成りました。

キャプチャー画像をご覧ください。「その4」でこの画像の前の部分をご紹介しましたが、スタートは「9時31分50秒」でした。つまり完走タイムは、4時間28分45秒!自己ベスト更新、かつ4時間半切りを達成した、というわけです。すごい!すごい!パチパチパチパチ。

こちらも筆者ではなく、競技場内で撮影していただいたゴール直後の吉野の写真でございます。実に晴れやか。実に達成感に満ちた表情。
と、思いきや……、

完走後、その日の夜の「お疲れ様会」で、ずっと我慢していたアルコール、それも大好きなビール(函館ですからやはりサッポロクラシックですね!)を口にしながら、吉野はこう語りました。
「腰痛のアクシデントがなかったら、もっと早いタイムで完走できたかもしれない」
「万全の準備をしていながらのアクシデントだったから、悔しい」
「とはいえ、棄権しようかとも考えていた中で完走できたことは自分の中で評価はしたい」
「自己ベストを更新できたことも評価はできる」
「自分のイメージ通りに進めていたのに、最終的に進まなかった理由は何かを考えたい」
「年末に那覇マラソン、翌週のホノルルマラソンと2週連続でフルマラソンを走るという目標を実現したい気持ちはあるものの、その準備に何をすればいいか、考えないと」
函館マラソンを完走したからこそ感じられる達成感とともに、反省やこれからのことを矢継ぎ早に語る吉野の姿は、「次」へのあふれる意欲を感じさせてくれるものでした。
筆者の私感ですが、経営者とは、常に自分を律しないとならない、と考えるものであって、そのアプローチとして、吉野は「マラソン」という手段を選んでいるのだろう、と感じます。また同時に、これは「経営者とは」という意味もあるでしょうが、ある面で「人間とは」、成長とか、自己実現とか、そういったものを追い求めるものなのだ、と改めて感じさせられた次第です。
12月の那覇マラソン、ホノルルマラソンは、当然ながら吉野はチャレンジするのだろうと思っています。筆者の心配は、「ホノルルまで行けるのかしら」です(笑)。
函館マラソン同行記、これにて終了でございます。最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。またこうしたレポート、折を見て、紡がせていただきます。
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