【思い立ったが吉日】選挙開票日の新聞社は「お祭り」である。

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今回の【思い立ったが吉日】は、前にもちょこっと触れたことがあると思いますが、大学時代にやっていた某新聞社でのアルバイトの思い出を振り返ってみたいと思います。

以前の記事は、こちらです。
【思い立ったが吉日】新聞記者の素早い対応に学ぶこと、あり。

衆議院が解散して、選挙へと突入すると、そのアルバイトは途端に忙しくなります。厳密に言うと、私は主に政治関連の記事を扱う部署につくアルバイトだったので、その忙しさの「主役」になるという感じでした。なので、今回の解散劇も刻一刻と状況が変わっていく様を見ながら、当時だったら新しい情報が入ってくるたびにドタバタするんだろうなあ、などと想像しておりました。

ちなみに某新聞社の新聞を編集する部署の中で忙しい部署というと、一概には言えないものの突発的な事件・事故の記事を扱う部署がやっぱり大変だったように見えました。世の中を騒がせる事件や大規模な事故・災害の記事を扱う部署や海外のニュース記事を扱う部署がそれにあたりますが、政治関連の記事を扱う部署の場合は少し質の違った忙しさがありました。それはなぜかというと、たいがい忙しくなるのは選挙の時や政局が慌ただしくなった時など、ある程度予測がつく忙しさだったから、です。

新聞には通常、夕刊で3回、朝刊で4回の締め切りがあります。私がアルバイトをしていたのは東京の本社だったので、東京から発送するにあたって遠いエリア向けのものから近いエリア向けのものに分けて朝夕刊とも3回の締め切りがあり、朝刊だけしか届けられないようなさらに遠いエリア向けの締め切りが朝刊にはもう1回ある、という構成になっていました。それが選挙の開票日は特別体制となり、締め切りという概念は原則「なし」となります。通常は最終版の締め切りは午前1時半だったのですが、選挙の日は情勢が動いたら紙面がその都度変わる、という体制で臨むので、情勢が変われば変わるほど最終版の締め切りは遅くなる。「もうこれ以上は情勢が変わることはない」と判断された段階で、その時点で発行したものが最終版ということになるわけです。とはいうものの、私がアルバイトをしている頃は遅くとも午前3時頃に最終版としたように記憶していますが、今はネット上の情報更新などもありますから、最終版もへったくれもなくなっているのかもしれませんね。

選挙の開票日は、編集部門の政治記事を扱う部署は「お祭り」になります。ふだんは新聞記者の人たちは各記者クラブや国会記者会館に詰めており、ほとんどが本社にはいないのですが、その日は記者全員が本社または国会記者会館に詰めることになり、本社もふだんでは見ないくらいの数の記者で賑わいます。

そんな「お祭り」の日に、私たちアルバイトの大事なミッションの一つが「弁当の手配」になります。本社と国会記者会館に何人が詰めるかをチェックし、昼食、夕食、夜食でそれぞれどれくらいの数を手配するかや、メニューをどうするかで頭を悩ませます。また選挙開票日は日曜日なので、日曜日でも注文を受け付けてくれるお弁当屋さんを事前に開拓しておくことも大事だったりします。

そんなアルバイト時代を振り返って思うのは、大事なのは結局「ホスピタリティ」だということです。新聞の締め切りが伸びるのも、読者が待っている情報をできる限り伝えられるようにするためだし、それを取材している記者の人たちにがんばる気持ちになってもらえるようにお弁当も気を使って手配する。誰に何を求められているかを理解して、それに応えられるよう、期待を超えられるようにする。今、私たちGFCのサービスにも通じるものがあるように感じます。

いつでも、お客様が求めているものを察し、その期待に超えられるように努力する。そんなスタンスを今後も大事にしようと、過去を振り返りながら決意を新たにした次第です。

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