【思い立ったが吉日】ラーメン1杯400円を、考察する。

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先日、筆者の住む戸越銀座の商店街に、新しくラーメン店がオープンしました。商店街にはそれなりの数のラーメン店が並んでいるのですが、その新しいお店は他のお店に比べて「尖っている」感じで、いろんな視点から興味深く感じております。今回の【思い立ったが吉日】は、そんなラーメン店の話題を取り上げてみたいと思います。

何が「尖っている」かというと、その価格設定です。1杯なんと、400円!このご時世でそれで儲けが出るのかしら?と余計な心配をしてしまいたくなるような設定ですが、どうやらそれでやっていけるようにするためのさまざまな工夫が施されているようなのです。

まずは、そのお店の物件について。ラーメン店になる前は、お肉料理のお弁当テイクアウト店でした。おそらくオーナーの方は同じで、いわゆる「居抜き」でオープンしたのが現在のラーメン店と思われます。そういう意味では、最初から物件を取得してオープンするよりは開店に向けた初期費用はかかっていないのだろうな、と。かつてラーメン店のチェーンを展開するオーナーの方に話を聞いたことがあるのですが、ラーメン店は他の飲食店よりも使う食器の種類やメニューの種類が少ないので、新しくスタートしやすい、とのこと。ラーメン店という業態を選んだのは、収益化までの期間を短くしたい、という経営者の方の意思を感じさせられた次第です。

店内を眺めると、カウンター席が6席と、4人がけのボックス席が3卓。満席で18席になりますが、仮に客単価を400円とした場合(おそらくもうちょっと高くはなるとは思いますが)、30分で1回転と考えると、1日の売上げは16万円くらい。1カ月30日間稼働と考えれば、月間売上は480万円という計算になります。オープン当初に伺った際にはスタッフ3名でオペレーションしていましたが、通常営業になれば1〜2名でオペレーションは可能な印象を受けました。そう考えると、人件費は1名あたり20万円としたら、あとは食材費などの原価をどれくらい抑えられるかが勝負になる(=利益を生み出す)と思われます。

食材費についての工夫と思われるのが、「スープは毎日変わります」という、個人的には「画期的だ」と思えたシステムです。ベースはとんこつスープのようですが、そこに合わせる魚介スープの素材を、毎日の仕入れによって変更する、と店内にしっかりと貼り出してある。一般論ですが、味を均一にすることが飲食店の品質であり、ブランディングでもあると考えるものだと思うのに、あえて逆転の発想で強みにしているし、毎日の仕入れで原価を抑えることも可能になると感じました。

実際に食してみると、これはあくまで褒め言葉ですが、「海の家のラーメン」という印象でした。「海の家」で食べるラーメンって、取り立てて特別な仕立てではないのに、やたらと美味しく感じませんか?筆者だけでしょうか(笑)。そういう意味では、1杯400円なら十分だと思える仕上がりになっている印象でした。

ラーメン1杯、ラーメン店だけで、経営についていろいろと考察できるものだ、と思った次第です。私たちGFCも、ただただ「美味しい」と飲食店の推しメニューを味わうだけでなく、どうしてこのメニューなのかとか、原価はどれくらいなのかとか、いろんな視点から物事を考え、捉えられるスキルを身につけ、より良質な商品・サービスを生み出してお客様へ貢献できるよう、日々努力を重ねていきたいと願う今日この頃です。

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