Hyper-V 仮想マシンのMACアドレス

こんにちは。
ヒゲダルマです。

とある案件で「導入するサーバー類のMACアドレスを事前申請して下さい。(申請していないMACアドレスはネットワーク繋がらないよ!)」とのこと。物理サーバーについてはipconfig /allで情報取得すれば良いだけですが、今回導入するサーバーにHyper-Vの仮想マシンも含まれていたので、ふと気になり、少し調べたので備忘録兼ねて、ザックリまとめました。

ちなみに、弊社では Hyper-V に限らず仮想環境の構築を数多く手掛けております。ご興味を持たれましたら、是非、こちらまでお声掛け下さい。

先ず、気をつけないといけないのは、Hyper-V上の仮想マシンにはHyper-VがプールしているMACアドレス範囲から再起動時に適宜MACアドレスがアサインされるという点です。

動的MACアドレスの範囲についてはHyper-Vマネージャーの仮想スイッチマネージャーで確認出来ます。
WS000001

実際に試した限りでは毎回再起動時にMACアドレスが変わるということは有りませんでしたが、ググるとMACアドレスが動的に変わって事故発生という事例もそこそこ見られますので(特に仮想マシンがLinuxだと)、MACアドレスが変わって困る場合には、Hyper-Vマネージャー使って、仮想マシンのMACアドレスを明示的に静的MACアドレスに設定してあげる必要があると思います。

と言うわけで、今回のようにMACアドレスを事前申請しないといけない(MACアドレスが変わって困る)ケースでは静的MACアドレスをこんな感じ↓で設定してやるのは必須となります。
WS000000

なお、Hyper-Vの動的MACアドレスは以下のような体系になっているそうです。

第1オクテット:00 固定 マイクロソフトのベンダーコード
第2オクテット:15 固定 マイクロソフトのベンダーコード
第3オクテット:5D 固定 マイクロソフトのベンダーコード
第4オクテット:XX Hyper-VホストのIPアドレスの第3オクテットの16進数表記
第5オクテット:XX Hyper-VホストのIPアドレスの第4オクテットの16進数表記
第6オクテット:00~FFの連番

上記”Hyper-VホストのIPアドレス”とはHyper-Vホストに最初に設定されたIPアドレスとなり、後からIPアドレスを変更しても上記第4オクテットと第5オクテットの値が変わることはありません
つまり、Hyper-Vホストのセットアップ時に毎回同じIPアドレスを設定してしまうと、本来ユニークで有るべきMACアドレスが重複してしまうということになります。(後からレジストリやらPowerShellなりで第4オクテットと第5オクテットの値を変更することも出来ますが。。。)
よって、可能であればHyper-Vの役割を構成する前にHyper-VホストにはオリジナルなIPアドレスを設定しておくのが望ましいということになるでしょうかね。

Hyper-V 関連の記事としては、以下のようなものもございます。お時間許せばご一読下さい。

Hyper-V 7.0 仮想ディスクのパフォーマンス
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以上、駄文散文ではございましたが、ご拝読ありがとうございました。

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