【思い立ったが吉日】保育園も公園も住民も、Win-Winがいい。

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今回の【思い立ったが吉日】は、保育園と待機児童の話をしてみたいと思います。

ちょっと前にニュースになっていたかと思いますが、公園の敷地内に保育園を建設しようとしたら、住民からえらく反対されてしまった、という話題があったと思います。なんかそのニュースだけを読んでしまうと「なんで?」という印象も受けてしまうわけですが、こういう問題が起きているのは一つや二つのケースだけでなく、結構な数の自治体と住民との間で起きている問題だというのです。

で、それがどうして問題になってしまうのかというと、とある雑誌の記事を読んでいたら理解できたのですが、ざっくりと一言で言ってしまえば「行政の説明不足」が原因のようなのです。住民の方との対話をしっかりとして、要望も聞いた上で、計画を進めていけばそんなに反対運動などは起きなかったと思われるのですが、そのプロセスを端折ってしまった結果、行き違いになってしまった、というのが実際のところのようです。

一方で、同じように公園の敷地内に保育園を建設する計画を打ち出し、住民の方々とも協調し合いながら建設が進められている、という自治体もあるようです。そのケースがうまくいっている理由は、やはり計画段階から住民の方々との対話の機会を設け、自治体にとっても、住民の方々にとっても、子どもたちにとっても、子を持つ親たちにとっても、みんなが幸せになる計画を目指したからだ、というのです。それはそうですよね。

自治体と住民との間で行き違いが起き、思い切り反対されてしまったケースの中には、「早期に待機児童をゼロに」という目標を掲げ、具体的にいつまでにゼロにするか、を明確にしたところがあったとのこと。そういう目標を掲げることはとても大切なことだと思いますが、それを達成することばかりが優先されて、目標が「目的化」されてしまい、本来やるべき住民の方々との対話がなされなかった、ということのようです。そういう自治体の住民向け説明会では、質問や意見は会場内で発言せず、紙に書いて提出するように、後で回答するから、という説明を自治体の職員の方がしていたケースもあるようです。まあ説明会に登場する職員の方では、住民の方々から寄せられる反対意見に建設的な回答ができるはずもない、というのは予測がなんとなくつきますが、それにしてもそんな対応ではより一層強い反発が来る、ということは予測できないのでしょうか。なんともまあ、本末転倒な話だなあ、と思わずにはいられません。

ビジネスの世界ではよく、そのビジネスに関わる全ての人たち(ステークホルダーなんて言い方をしますよね)にとってメリットが得られる関係になることを「Win-Winの関係」と表現します。私は個人的にこの表現は、何かがぐるぐる回っているようで安っぽい表現に思えてしまって、あえて使わないようにしているのですが、まあそんなことはどうでもいいですね。しかしながら、こういう関係づくりはとても大事なことで、それはビジネスの世界に限らず、こうした自治体と住民の方々との関係づくりにおいても重要な考え方ではないか、と思うのですがいかがでしょうか。

私たちGFCも、常に「Win-Winの関係」が築けるようなサービスづくりを目指していきたい、と決意を新たにしている今日この頃です。

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