【思い立ったが吉日】「ドキュメンタリー」万歳。

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今回の【思い立ったが吉日】は、最近の私の読書について触れてみたいと思います。

学生時代は、小説家であるとか、脚本家であるとか、そういったクリエイターな道を進もうと考えていた私ですので、当時はいわゆる小説や戯曲といった作品を好んで読んでいた記憶があります。今でもそういうものを読んだりすることはあるのですが、いつの頃からか、どちらかというと「ドキュメンタリー」な要素の強いものを好んで読むようになっていったように思います。

どこでそういうシフトチェンジが行われたか、と振り返ってみると、おそらくその原点になったと思われる体験があります。それは、大学時代に某大手新聞社の本社で働かせてもらったアルバイト体験です。

そのアルバイトは、新聞社の編集局で新聞づくりのお手伝いをする、という仕事でした。編集局の中にもいろいろな部署があるのですが、私が主につかせてもらったのは政治部を中心とした記者がいて記事を出稿する、俗に言う「出稿部」でした。この部署は、世の中の動きに応じて忙しさが左右されるところで、事件などの重大ニュースが飛び込んでくると、それまで静かだった編集局がざわつき始め、それからしばらくすると記者からたくさんの記事が送られてきて、それに対処するのに「お祭り」のような事態になるのです。

私が主についていた政治部では、いわゆる事件や事故のニュースで突発的に忙しくなることはあまりなかったのですが、たとえば選挙の時などは大忙しになりました。私がいた当時では、選挙で与党が大敗を喫し、幹事長が辞任するという事態にまで発展して、思わぬ忙しさに見舞われたという体験はありました。いずれにしても、人のなせる業が世の中を動かすことに面白みを感じ、その背景にあるものを深掘りしていく記者の姿と、彼らが執筆する記事に触れるにつけ、創作されたものに対する興味よりも、「ドキュメンタリー」の持つリアリティの方への興味が勝っていったように思います。

前回のブログでも、企業とは「法人」という人格を持ったもの、なんて話を書いたように思いますが、企業がなせる業も実に「ドキュメンタリー」な要素が強いものだと感じています。だからテレビの番組で企業や人にフォーカスして、その企業や人がなせる業を紹介していくようなコンテンツは、好んで見てしまいます。そしてそんなメディアが注目するような話題性のあるコンテンツでなくても、企業や人のなせる業というのは、実に奥深くて「ドキュメンタリー」なものだと感じています。それゆえ、私はお客様と接して、悩んでおられることを知り、その背景にあるものを紐解き、解決に向けてどんな方策を打ち出せばいいのかを考えるという仕事が、とても面白いと感じてしまうのではないかと思います。

最近、好んで読んでいるのは、たとえば人気のテレビ番組を手がけたプロデューサーが書いた書籍だったり、スポーツの各競技にフォーカスして奥深いところまで取材したからこそ得られた情報をもとに構成された書籍だったりします。筆者が実際に体験したことや、取材で知ったことを真摯に記述している作品は、自分のこれまでの体験とシンクロさせて「自分もこれからこうしていったらいいんだな」とか「こういうアプローチをするといいんだな」とか「自分がやってきたことは間違ってないな」といった共感を得ることで、ちょっとずつではありますが、自分自身が成長したような気がしてくるから、好きです。

私たちGFCも、お客様とのふれあいを実に身近なところで体験できる「ドキュメンタリー」として受け止め、お客様と私たちがともに幸せになれるような結末を追求し続けていきたい、と心から思う今日この頃です。

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