【思い立ったが吉日】宮古島珍道中。その3

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続けてご紹介している「宮古島珍道中。」シリーズ、今回が三回目で、最終回となります。

前回は、そもそもの宮古島に行った目的であるスキューバダイビングで、ライセンス取得は結局うまくいかなかった、という話をご紹介しました。今回は、宮古島で堪能した食とお酒について語ってみたいと思います。

宮古島には、飲食店がずらっと並んでいる一角があります。地元の人のことを宮古島では「みやこんちゅ」というそうですが、「みやこんちゅ」からすると「その一角しか繁華街がない」とやや自虐的におっしゃったりするのですが、いやいや、その一角があれば十分ではないですか、と私などは思ってしまった次第です。

私を宮古島に誘ったのは会社社長の友人ですが、彼は前々回もご紹介した通り、二週間に一回の割合で宮古島を訪ねているもので、まるで「みやこんちゅ」のように地元の美味しい店を知っているわけです。しかもそれは、いわゆる観光客を目当てに三線を聞かせて踊ったりするようなお店ではなく、あえて「みやこんちゅ」しか知らないような隠れ名店ばかりに連れて行ってくれるのです。

宮古島に到着して初日に訪ねたお店などは、なんと「鉄板焼き」のお店でした。バリエーション豊かなお好み焼きや焼きそばといったメニューが並び、沖縄色や宮古島色は皆無と言っていい感じのラインナップでした。しかしそのメニューが何を頼んでも美味しいこと、美味しいこと。そもそもの目的がスキューバダイビングであり、沖縄的・宮古島的なものをそれほど欲していなかったというのもあって、十分満足させてもらいました。

それからお世話になったダイビングショップが経営しているダイニングバーがあるというので、滞在期間中は毎日訪ねていきました。そこで知ったのは、「みやこんちゅ」ならではの飲み方がある、ということ。「オトーリ」というそうなのですが、びっくりしたのはいわゆるビールピッチャーのような入れ物が宴席に届き、そこへ泡盛と水、氷を入れて、お酒をつくるということ。そういうお酒のつくり方をするのは、「いちいちつくるのが面倒だから」というのが「みやこんちゅ」的な理由なのだそうです。

それをまずは一人目が小さなコップにそれを注ぎ、自己紹介のような「口上」を述べて、一気に飲む。そうしたらコップを次の人に渡し、一人目の人がお酒を注いでその人が飲む。また次の人が……、といった具合に宴席にいる全員がお酒を一人目の人から振舞われます。それが終わると、今度は二人目の人がお酒をコップに注ぎ、「口上」を述べてひと息に飲んで、次の人に渡して……、というのが宴席参加者全員で繰り返されるのです。

要は「オトーリ」というのは、その宴席にいる全員が、全員にお酒を振る舞って、コミュニケーションを深める、というのが目的の飲み方のようなのです。しかしながら、たとえば10人がその宴席にいたとすれば、最低でも10杯はコップに注がれたお酒を飲むことになるわけで、まあものの見事に酔っ払うわけです。私は今回の宮古島には三泊四日、滞在していましたが、そのうち二日は「オトーリ」に遭遇し、二日ともヘロヘロになった次第です。

とはいえ、地元の文化のようなものに触れられた感じがすごくあって、よい体験だったという気持ちで帰路につくことができました。スキューバダイビングもそうですが、今までしたことのない体験をしてみるというのは、何より発見があり、今まで見えなかったような視野の広がりを感じられるので、私としてはこれからも新たな体験をしていきたい、と改めて思いました。

私たちGFCも、知らなかったことを積極的に体験することで、視野を広げ、新しい世界を広げられるような取り組みをしていきたい、と思っています。

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