Windows 10 のサービスモデル – Windows as a Service

こんにちは、あーくん です。
また久しぶりの投稿になっており、失礼いたしました。

以前 Windows 10 のエディションを紹介しましたが、ここ1年間でも新たに増えたエディションや終息するエディションがあり、Windows 10 の進化が続いていることを実感しています。
今回は Windows 10 のサービスモデルを紹介したいと思います。Windows 10 は 「Windows as a Service (WaaS)」と呼ばれる新しいサービスモデルが採用され、新機能や機能強化が定期的に Windows Update にて提供されます。

サービスモデルには以下の分類がなされます。
1. Insider Preview

「Insider Preview」は、「Windows Update」の設定画面から「Windows Insider Preview Program」に参加したソフトウェア開発者やテストユーザーが利用できます。従来型のOSやアプリケーションでは、アルファ版/ベータ版と呼ばれており、一般ユーザーは基本利用することはありません。

Windows 10 では、新機能や機能強化されたOS バージョン (Build) が数週間~数日間隔でリリースされ、上記の参加ユーザーがテストを繰り返す仕組みになっています。その結果、テスト中での不具合情報や機能改善のフィードバックを受け、半年間隔で大型アップデート版としてリリースされます。

2. Semi-Annual Channel Targeted (SACT)・・・半期チャンネル(ターゲット指定)

「Semi-Annual Channel Targeted (SACT)」 は、主に個人向け端末に利用されるサービスモデルで、アップデート版リリース直後に Windows Update による自動更新を実行し、最新の OSバージョン (Build) を保ちます。以前は「Current Branch (CB)」と呼ばれていました。

2018年3月 現在リリース済みの Windows 10のバージョン (Build) は 5つあります。

・2015年7月29日:バージョン 1507 (RTM)
・2015年11月12日:バージョン 1511 (November Update)
・2016年8月2日:バージョン 1607 (Anniversary Update)
・2017年4月11日:バージョン 1703 (Creators Update)
・2017年10月17日:バージョン 1709 (Fall Creators Update)

次回リリースは 2018年4月 のバージョン 1803 が予定されています。

Windows 10 Home では、「Semi-Annual Channel Targeted (SACT)」 が漏れなく採用されます。

3. Semi-Annual Channel (SAC)・・・半期チャネル

「Semi-Annual Channel (SAC) 」は、企業向け端末中心に利用されるサービスモデルで、Windows Update の設定変更により、アップデート版の自動更新を延期させることが出来ます。以前は「Current Branch for Business (CBB)」と呼ばれていました。

「Semi-Annual Channel Targeted (SACT)」 から「Semi-Annual Channel (SAC)」 への変更、その逆も可能で、アップデートプログラムは双方で同一です。

Windows 10 Pro、Enterprise、Education Pro、Education では、「Semi-Annual Channel (SAC)」「Semi-Annual Channel Targeted (SACT)」いずれかを利用出来ます。

4. Long-Term Servicing Channel (LTSC)・・・長期サービスチャンネル

「Long-Term Servicing Channel (LTSC)」は、企業向けの新機能が不要とされる端末中心に利用されるサービスモデルで、主に組み込み機器などで採用されています。

他のサービスモデルとは異なり、セキュリティ等の修正プログラムのみが Windows Update にて自動更新され、新機能や機能強化の配信されないことが大きな特徴です。以前は「Long Term Servicing Branch (LTSB)」と呼ばれていました。

また、ストアアプリ/ユニバーサルアプリには対応せず、Microsoft Edge が搭載されていません。搭載される機能が異なることから、サービスモデル「Semi-Annual Channel (SAC)」「Semi-Annual Channel Targeted (SACT)」から「Long-Term Servicing Channel (LTSC)」への変更、その逆も不可であり、ボリュームライセンスライセンス契約のもと OS 再インストールが必要です。

2018年3月 現在リリース済みのWindow 10 LTSB のバージョンは2つで、製品名にリリース年がつきます。

・2015年7月29日:LTSB 2015
・2016年8月2日:LTSB 2016

次回リリースは2018年10月頃とされており、LTSC 2018という名称になるようです。

対象となるエディションはWindows 10 Enterprise LTSB、IoT Enterprise LTSB であり、前述の通りボリュームライセンス契約ユーザーに提供されます。


Windows 10  の「Semi-Annual Channel (SAC)」「Semi-Annual Channel Targeted (SACT)」のライフサイクル(セキュリティパッチの提供)は、リリース日から 約18ヶ月で終了し、ボリュームライセンス契約によるEnterpriseとEducation エディションは延長サポート期間を含めても 約24ヶ月で終了します。

従って、Windows 10 バージョン 1507 (RTM) は昨年にサポート終了しており、バージョン 1511 (November Update) の全エディション、バージョン 1607 (Anniversary Update) の Home/Pro は 2018年4月10日 にてサポートが終了します。

一方、「Long-Term Servicing Channel (LTSC)」は延長サポート期間も含めると、約10年間サポートされます。

Windows 10 のサポート期間は数回の見直しが図られていますが、導入時に上記のいずれの新しいサービスモデルを採用するか検討し、「Semi-Annual Channel (SAC)」「Semi-Annual Channel Targeted (SACT)」を採用した場合は、導入後も定期的なアップデートが必要とされます。

以上、新しいサービスモデル「Windows as a Service (WaaS)」を紹介してきましたが、このサービスモデルは、Office 2016 / Office 365 / Windows Server 2016 においても採用されており、今後の Microsoft 製品のスタンダードな考え方とされています。

取り上げた内容の技術情報
・Windows as a Service: サービスモデルがわかりやすくシンプルに
https://blogs.windows.com/japan/2017/08/04/waas-simplified-and-aligned/
・WaaS の正しい理解
https://blogs.msdn.microsoft.com/nakama/2016/08/18/win10waas-part3/
・Windows 10 のリリース情報
https://www.microsoft.com/ja-jp/itpro/windows-10/release-information
・Windows ライフサイクルのファクト シート
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/13853/windows-lifecycle-fact-sheet
・Office と Windows のサービスとサポートの変更
https://blogs.technet.microsoft.com/microsoft_office_/2018/02/05/changes-to-office-and-windows-servicing-and-support/

今後は、Windows 10  Long-Term Servicing Channel (LTSC) の詳細解説や自動更新(Windows Update)制御の記事を予定しています。

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