【思い立ったが吉日】京都の夜を歩いて、体感したものとは。

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今回の【思い立ったが吉日】は、10数年ぶりに訪ねた京都の街のことを書いてみたいと思います。

京都と言うと、お好きな方は何度も観光に訪れているという街でしょうが、ほとんどの方は、特に関東近県にお住まいの方であれば「修学旅行で清水寺や金閣寺、銀閣寺などに訪ねていった」という印象の街ではないかと思います。かく言う私も、名古屋で過ごした小学校時代に修学旅行で訪問したことがあり、あとは家族旅行で訪ねたとか、成人してから仕事で訪ねたとか、といったことがこれまでに数回あったという感じなのであります。

今回の訪問も、また仕事の流れで、という感じでした。朝イチのアポイントがあるということで、前日からホテルに宿泊して、というスケジュールになりましたので、夜の京都を楽しんでこよう、なんて目論んだ次第です。実はこれまで、あまり京都の夜の街に繰り出したことがなく、風情のある街並みだったりするんだろうと想像はするものの、実際に体感したことがなかったので、一度は体験してみたいと思っていたわけです。

京都の夜と言えば「祇園」というイメージが強いかもしれませんが、一方で「祇園」は東京でいうところの「銀座」というイメージも私は持っていましたので、「祇園」は通るだけにしよう、と最初から心に決めていました。とはいえ、ネオンがきらびやかな街並みと言えばそっち方面だろう、というアタリだけはつけておりましたので、京都駅前のホテルに宿を構えた私はとりあえずタクシーで「祇園」方面へ向かうことにしました。

事前に調べておいたので、「木屋町」「先斗町」というあたりがわりとリーズナブルにお酒が楽しめるエリアだということはわかっておりました。タクシーの運転手さんに「きやちょうとかせんとちょうとかいったあたりにつけて下さい」と伝えたところ、「あ、それはきやまちとぽんとちょうね」と返され、私は心の中で「アイ・アム・ザ・おのぼりさん・イン・キョートー!」と頬を赤らめながら叫んでおりました。

木屋町・先斗町あたりが近づいてきたところで、タクシーの運転手さんから「この信号の左手が木屋町・先斗町あたりになりますが、右手の方が祇園になり、八坂神社や一力茶屋(一力亭)があります」と聞かされました。それってついこの間、かつて昼の帯番組で司会をやってた大御所タレントさんがぶらぶら歩きながらマニアックな街紹介をする番組で登場していたところじゃん!と思った私は、運転手さんに「そっちの方へ行ってみてもらえますか」とすかさずお願いしておりました。そこで撮影したのが冒頭の写真ですが、これがまさに八坂神社からほど近くにある、祇園で最も格式高く、由緒あると言われる「一力茶屋(一力亭)」というわけです。なんだかテレビで見たものが眼前に現れると、何とも言い難い感慨深さを感じながら、英語が話せるガイドさんに連れられている外国人観光客の一団とともにこの由緒正しき建物を眺めていた次第です。

ここから、なるほど東京でいうところの「銀座」と言われるだけの風情がある、と「祇園」の街並みを抜け、鴨川にかかる橋を渡って改めて木屋町のあたりにおりたった私は、とりあえず目抜通り的なところから一本入った路地を歩いてみよう、といかにも「路地!」という通りを曲がってみると、これはいつ頃からある建物なんだろう、と想像を巡らせたくなるような風情の建物が建ち並び、そこに古くからあると思われるお店と新たにできたであろうお店が混在しておりました。そんな中、いかにも古めかしい雰囲気のショットバーに立ち寄ってみると、そこは70代が間近というベテランのバーテンさんがおり、モニターにはブルース・ブラザーズの映画が流れているという、ちょっとしたタイムスリップをしたような気分にさせてくれるバーでした。

古き良き時代を懐かしむと同時に、そこから学べるものを吸収する。そんな意識で歴史と伝統のある京都の街並みを歩いてみると、言葉では言い表せない「何か」を感じさせてもらえるのだと体感できた旅でした。私たちGFCも、新しいものを取り入れるだけでなく、古いものの中に潜んでいるいいものや正しいものをしっかりと受け継いでいけるような姿勢を忘れずにいたいと、改めて思った次第です。

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