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今回の【思い立ったが吉日】は、ビジネスの視点を学校教育の中に盛り込んでみては、というちょいと硬派なテーマで語ってみたいと思います。
私はここ数年、中学校の総合学習の一環で行われている「スイーツコンテスト」という授業のゲスト講師というのを続けてお任せいただいています。「スイーツコンテスト」とはどういうものかというと、3年生を4人1組に分け、それぞれ社長・広報担当・デザイン担当・商品開発担当という役割を与えて擬似的な「会社」をつくり、中学校のある県の特産物を使ったスイーツのアイデアを考え、プレゼンするという授業です。そのプレゼンで優勝したチーム(会社?)のアイデアは、学校近隣の洋菓子屋さんにご協力いただき、実際の商品として実現させるということになっています。
私はこんなブログを書いたりしておるように、文章を書いて発信するというのを得意としておりますので、各チーム(会社!)の広報担当を集め、「広告とは」「コピーライティングとは」といったテーマの授業を偉そうに担当しております(笑)。授業のコンテンツとしては、まずは実際に世の中で発信された広告を見てもらい、この広告は誰に何を伝えようとしているのか、を考えてもらうこと、そして今度は実際にある商品の広告をつくると仮定して、キャッチコピーをつくってもらうこと、という流れで授業を進めています。中学生はやはりまだ若く、頭が柔らかいからか、教えたことをすぐに吸収していい感じのキャッチコピーを考えついたり、時には思いもよらぬ角度からのキャッチコピーを提案してくれたりします。教える立場ではあるのですが、彼らから教わることも多いような気がしながら、毎年授業に臨ませてもらっている次第です。
そんな授業を経て、プレゼン大会の審査員も任せてもらったりしているのですが、毎年6〜8チームがプレゼンする中で、ほとんどが中学生らしいかわいいプレゼンだったりするものの、1チームぐらいは必ず「おっ、やるじゃん」と思わせられるような精度の高いプレゼンをしてくれるチームが現れます。その「精度」とはどれくらいのものかというと、そのまま企業のプレゼンでも使えるんじゃないか、くらいのレベルだったりします。
学校の授業は、もちろん足し算引き算も大事だし、現代文や古文、漢文だって大事だと思います。しかしながら、それに加えて社会に出た時に役立つものを学べる授業というのも、もっとあっていいのではないか、と思うのです。もっと言えば、子どもたちが「面白い」と思うような授業をつくる工夫をもっとすべきなのではないか、と。そんなことを言うと学校の先生をやっている方々から総スカンを食らいそうですが、教えること以外の業務がやたらと増えすぎているという事情もわかりつつ、あえてそういうことも言ってみたいと思ったわけであります。
というのも、学校という世界は実はIT化がものすごく遅れている世界ではないか、と感じることがちょいちょいあるのです。たとえば電子黒板とか、タブレットとか、いろいろ便利なツールが増えているわけで、それらをうまく活用すればもっと教育という仕事の効率は上げられるのではないか、と思うわけです。そう感じている若い先生方もきっと多いのではないかと思うのですが、「手書きじゃなくちゃ」という理論をふりかざす先生方につぶされているのだろうなあ、とも思うわけです。
新春に催される駅伝でずいぶんと強くなった大学を率いる監督さんが、選手としては実績がなかったけれど、企業人として、営業マンとして成果を上げてきて、そのノウハウをうまく監督業に活かしている、という話を監督さんの著書で目にしました。異業種から学ぶべきものはたくさんあると思いますし、それらを活かすも殺すも当事者の人たち次第ではないか、とつくづく感じる次第です。
私たちGFCも、業界などの枠を超えて支持されるような商品やサービスをつくり上げるため、いろんな業界の方から学ばせてもらおうという心意気で、日々の業務に取り組んでいるところです。違った世界に潜んでいる、新しい発見を大切にしていきたい、と願う今日この頃です。
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