こんにちは。
ヒゲダルマです。
先日の仮想マシンの仮想ディスクのパフォーマンス比較に引き続き、仮想マシンの全般的なパフォーマンスについて、少し試してみました。
なお、弊社では Hyper-V に限らず仮想環境の構築を数多く手掛けております。ご興味を持たれましたら、是非、こちらまでお声掛け下さい。
先ず、物理マシンの構成は以下の通りです。
- CPU:Intel Xeon CPU E5-2680 2.7Ghz
- メモリ:32GB
- HDD:Cドライブ 929GB(SAS 1TB×2本 RAID1)
- OS:Windows Server 2016 DataCenter Edition
次に、仮想マシンの構成は以下の通りです。
- CPU:vCPU×2
- メモリ:8GB
- HDD:Cドライブ 80GB(容量可変ディスク)
パフォーマンス比較にはCrystalMarkを使ってみました。仮想マシンについては1台でベンチマークテストした場合と、2台同時にベンチマークテストした場合の2パターンです。
とりあえず、結果は以下の通りです。
単純に比較すると、物理マシン > 仮想マシン1台 > 仮想マシン2台 という結果となり、流石に物理マシンに軍配が上がった感じです。
しかし、仮想マシンを2台同時にベンチマークテストしても仮想マシン1台の時の90%以上のパフォーマンスが出ており、さらに仮想マシン2台の合計値は物理マシンを凌駕していることも考えると、物理マシンで運用するよりも、サーバーは仮想化して集約統合する方が理に適っていると言えますね。
ちなみに、この後、少々構成/条件の異なる仮想マシンを1台追加して、3台同時のベンチマークテストも実施してみたのですが、仮想マシン1台の時の85%以上のパフォーマンスが出ておりました。
ALUとFPUは2台と3台で殆ど変わりませんでしたが、MEMとHDDと言ったI/O周りが多少足を引っ張っり、結果的に総合得点が5%ほどダウンしていました。
普通に考えると、物理マシンのパフォーマンス ÷ 仮想マシンの台数 = 仮想マシン1台辺りのパフォーマンス って思いますが、仮想化ってそんな単純では無く、ハイパーバイザーがリソースを効率良くコントロールして、仮想マシンに適宜適切なリソースを配分し、パフォーマンスの向上を図っていることが、上記結果からは読み取れるかと思います。
と言うわけで、パフォーマンスが命というようなサーバーは引き続き物理マシンで運用することになるでしょうが、コストパフォーマンスで考えたら大概のシチュエーションにおいては仮想マシンを選択するのが望ましそうです。
ところで、Hyper-V 関連の記事としては、以下のようなものもございます。お暇な時にご覧頂ければと思います。
Hyper-V 7.0 仮想マシンのパフォーマンス
Hyper-V 7.0 仮想ディスクのパフォーマンス
Hyper-V 仮想マシンのMACアドレス
以上、駄文散文ではございましたが、ご拝読ありがとうございました。
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