【思い立ったが吉日】「せんべろ」で見た、「正解」な接客。

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「せんべろ」という言葉をご存知でしょうか。「1000円でベロベロになる」の省略形ですが、要は安くお酒が飲めるお店のことを指している場合が多いのではないかと思います。そんな「せんべろ」の代表格と言えるのが「立ち飲み」ではないかと思いますが、先日、そんな「立ち飲み」のお店で遭遇した、ちょっとしたコントのようなシーンを今回の【思い立ったが吉日】ではご紹介させていただきます。

筆者が住んでいる品川・戸越銀座の街は、実は歩いて行ける距離に「武蔵小山」という街もあります。戸越銀座は「アーケードがない商店街としては日本最大級の長さを誇る」などと評されることがありますが、武蔵小山には「アーケード商店街で日本最大級の長さを誇る」と言われる商店街があります。賑わいのある商店街が近所にこれだけあるというのは、それだけでとても「住みがい」がある街、と言えるのかもしれません。

そんな武蔵小山の商店街のほど近くに、結構な規模でチェーン展開している「立ち飲み」のお店があります。筆者はたまに足を運ぶのですが、焼酎をノンアルコールビールのような割りもので割るお酒を頼み、200円以内のおつまみを2品ほど、それをアテにしながら飲み、お酒がなくなったら「中」と呼ばれる焼酎の追加を頼んで、以上、というのがいつものルーティンになっています。その日もそんなルーティンを、と思って「立ち飲み」のお店へ足を運びましたら、先客でお店にいらしたご年配の男性の方がお一人で飲んでおられました。

くだんの男性のお客様、もうかなりでき上がっておられまして、すでに会計を済ませているにもかかわらず、ろれつが回らない様子で「とんぺい焼きなんて頼んでいない」と、若い女性のスタッフに向かってのたまっておられました。ところがその若い女性スタッフの方は、「確かに注文を聞いていた」と主張しておられまして。筆者もその場面を見ていましたので、間違いはありません。典型的な「言った」「言わない」の水かけ論なわけですが、「これは一体どうやって収まるのだろう」と、筆者はドキドキしながらお二人が会話する様子を横目で眺め、この状況そのものがお酒のアテのように感じておりました。

すると、その若い女性スタッフは、先輩と思われる、ほどよいお年頃の女性スタッフのもとへ助けを求めに行きまして。選手交代、先輩女性スタッフがご年配の男性客への対応に乗り出しました。「どんな展開になるのかな」と、不謹慎にも期待を寄せて接客の様子を見ておりましたら、

男性客「だから頼んでないって」

先輩女性スタッフ「いいよ、お持ち帰りできるようにするから、持って帰って。ね。」

なるほど、その手があったか!

筆者は心の中で、手を打って感激しておりました。ご年配の男性客は、仕方がないなあ、と言わんばかりの表情を見せながら、持ち帰り用の容器に移されたとんぺい焼きを、大事そうに持って帰った、というわけです。

きっとご年配の男性客の方は、ご年配だけに誰かと会話がしたかった。でも「立ち飲み」の店内は他にも来店客が大勢いて、スタッフの方はその男性客の方だけをお相手するわけにもいかない。そんな中、お互いに気持ちの良い結果に着地させるには、先輩女性スタッフの方の接客が正解だったのだろう。そんなことを思いながら、ノンアルコールビール入り焼酎を飲み干し、「せんべろ」になりながら筆者も帰路についた次第です。

私たちGFCも、私たち自身のキャパシティーがいっぱいいっぱいになっていたとしても、お客様からいただいているご要望に応え、期待を超える成果が出せるようにするにはどうすればいいかを真剣に考え、瞬発的にも、長期的視野においても、結果でお応えできるような努力を継続していきたい、と決意を新たにしております。

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