【思い立ったが吉日】経験豊かな人は、その経験をひけらかすことはない。

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タッチアンドゴー、という言葉をご存知でしょうか。交通系ICカードを思い浮かべる方も多いかとは思いますが、ここでは飛行機のお話になります。飛行機の「タッチアンドゴー」というと、基礎飛行訓練科目で滑走路上での航空機操作行動の一つ、とWEBでは有名な百科事典とも言われているサイトでは解説されておりますが、筆者の認識では「着陸しようとした飛行機が、諸事情により着陸を途中でやめて、再度離陸する」ことと思っております。今回の【思い立ったが吉日】では、そんなタッチアンドゴーを実際に体験した、それも二回も、という話をさせていただきましょう。

GFCブログを長くごひいきいただいている方の中には、筆者の書くブログに「宮古島」ネタがやたらと登場するのをご存知の方も多いのだろうと思います。おかげさまで、そのタッチアンドゴーを経験した二回とも、宮古島と東京との往復での話になるわけですが、その一回目は宮古島の隣りにある下地島の空港から成田空港への直行便での経験でした。

この時に乗っていた飛行機を運行する航空会社は、いわゆるLCCと呼ばれる運賃が一般的にお安く利用できる航空会社でした。「だから、そんな怖い思いしたの?」と思った方もおられるかもしれませんが、いえいえ、そういうことではないんです。むしろ、「タッチアンドゴー」ができるパイロットの方って、相応の経験をお持ちの方なんだと私は思っておりますので、逆に「LCCでよかった」のだろうと。

鮮明に覚えていますが、その時はかなり強めの風雨が吹き荒れておりました。飛行機の機体も、ずいぶんと揺れていたように思います。千葉県の空港でしたが、「これ、このまま本当に着陸できるんだろうか」と思ったことも記憶しています。おお、着陸するんだ、車輪が滑走路に触れたな、と思った瞬間でした。

ぶわーん。

滑走路についたはずの車輪が、明らかに陸を離れた感じがあり、そのまま再度、空へと浮かび、空高く機体を飛ばしてくれました。「なるほど、これが聞いたことのある、タッチアンドゴーか」と冷静に思いました。これはあくまで筆者の想像の話ですが、LCCのパイロットとして勤務されておられる方は、当然ながらパイロットとしての経験をお持ちの方が転職されており、その経験はおそらくは、大手航空会社での経験なのだろう、と思うわけです。なるほど、そんなワザを披露されるわけだ、と妙に納得した次第です。

ちなみに二回目の経験は、東京の空港から、前回の経験の時に離陸した下地島の空港へ向かう飛行機での経験でした。前回の経験の時とは航空会社は違いましたが、その航空会社も、「LCC」とは呼ばれてはいませんが、いわゆるチケットはお安めに購入できる会社さんではありました。厳密に言えば、この時の経験は「タッチアンドゴー」ではなく、靄(モヤ)が凄すぎて、筆者が窓から見ている風景でも着陸直前まで海も陸地も見えないぞ」という状況で、「着陸しようと思ったけど、靄がすごいからやーめた」くらいの勢いで、再度空高く飛び上がり始めた、という経験でした。いずれの経験でも、乗客の方々は一切、慌てる様子もなかったというのが、筆者としては「すごいなあ」と思わせられました。

経験豊かな方というのは、決してその経験が豊かであることをひけらかすことなく、さりげなくその経験をわかる人にだけわかるように見せるものである。そう思うと、私たちGFCもお客様に「すごいなあ」と思わせることなく、さりげなく安心と安全とをお届けできるように精進しなければならない、と改めて思っている次第です。

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