【思い立ったが吉日】新聞社で働く「坊やさん」のこと。

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筆者は「朝ドラ」が大好きです。2022年前期の「朝ドラ」は、返還50周年を迎えた沖縄を舞台にした作品になっており、ちょうどその返還がなされた50年前あたりを舞台にしながら、主人公がレストランのシェフとして一人前に成長していく物語が描かれています。そんな主人公が、レストランのオーナーから修行の一環として命じられ、「坊やさん」と呼ばれながら新聞社で働く様子を見て、「それ、やってた!」と一人、感動していたという話を、今回の【思い立ったが吉日】シリーズではご紹介させていただこうと思います。

筆者も学生時代、「坊やさん」と呼ばれる仕事を、とある大手新聞社で経験したことがあります。正式名称は「原稿係」と言いましたが、通称を「小デスク」と言い、記者の人たちの中には「子どもさん」と呼ぶ方々もおられました。

この「原稿係」がどんな仕事をするのかというと、一言で言えば「新聞づくりのお手伝い」です。新聞づくりは「編集局」と呼ばれる部署で行われるのですが、この編集局の中には「政治部」「経済部」「社会部」「外報部」「整理部」「通信部」「校閲部」「学芸部」「スポーツ部」「写真部」などなど、さまざまな部署があり、それぞれの部署に応じて具体的な仕事内容が異なっていました。

筆者が配属されていたのは、「政治部」でした。ちなみに朝ドラの主人公が配属されていたのは「学芸部」とか「文化部」とか呼ばれる、今で言う「エンタメ」系の記事を扱う部署でしたが、筆者が働かせてもらっていた新聞社で「花形」というと「政治部」をはじめ、「経済部」「社会部」「外報部」といった時事刻々で情勢が変化するようなものを追いかける部署のことを指していました。そんな「花形」の一角である「政治部」で、記者クラブからかかってくる記者からの電話をデスクに取り次いだり、「国会控室(記者会館のこと)まで車」と指示を受け、伝票を起こして配車デスク(黒塗りのハイヤーを配車するコントロールタワーのような部署及び責任者)に送ったり、記者から送られてくる記事のFAX(時代を感じさせますね)を取りまとめてデスクにチェックを促したり、といった業務に携わっていました。

ちなみに前述の「デスク」というのは、それぞれの部署でその日の出稿記事についての全責任を負うという、ディレクターのような役割を担うポジションで、役職的には「次長」と呼ばれる人たちが毎日、「夕刊デスク」「朝刊デスク」と交替で担当するようになっていました。当時、次長の方々は年齢的には40代後半〜50代前半で、今の筆者と同年代。そう思うと、「次長のみなさんはすごいことをやっていたんだな」と改めて感心してしまいます。

朝ドラの主人公も、この「原稿係」(=坊やさん)の仕事を通じて視野を広げ、レストランのシェフを務めるには料理のことだけ知っていればいいというものではない、ということに気づきます。筆者もこの仕事が楽しくて仕方なく、全く大学へ行かなくなって、結果として中退するに至るわけですが、当時の経験があったからこそ今がある、と改めて思う次第です。

私たちGFCも、今いただいているお客様からのオファーから学ぶことがあり、さらに高度な商品やサービスをお届けできるようになるための糧をいただいている、と感じることが多々あります。どんなオファーからも刺激を受け、自身をアップデートさせるという向上心を常に持ちながら、日々の業務に取り組もうという決意を新たにしております。

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