くらやみ研修。

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こんにちは、みや-3です。

今回は今から2年ほど前、2015年11月4日に参加した「くらやみ研修」のことを振り返ってみたいと思います。その名の通り、「くらやみ」の中で行われる研修です。

通常業務が終わってから私が常駐している勤務先の部署全員で移動し、外苑前駅から歩いたところのビルの地下が会場でした。具体的にどんなことをするのかは、事前にまったく聞かされていませんでした。

所属部署13人で参加し、2チームに分かれることになりました。薄暗い部屋に集まり、ご紹介をいただいたインストラクターの方は、「カッキー」さんと呼ばれる方をはじめ計3名の目に障がいをお持ちの方々。最初に白い杖の説明を受け、「紐が輪になっているが、手を通さないように」と注意を受けました。グリップの中央を、ペンを持つような感覚で持つ、とのことです。

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最初は非常灯の赤いランプのみの部屋で心の準備をし、そこから案内された次の部屋からは真っ暗で、何も見えない状態になります。チームで一丸となって手をつなぎ、隊長の声がする方へ歩いていきましたが、合図はしてもらうものの隊長の歩みが早くてついていくのに大変でした。

「くらやみ研修」ですから、当然のように道中はでこぼこ道が設定されています。その途中、チェックポイントでは以下のようなゲームが実施されました。

・数字ゲーム
1から21までの数字を一人一人が言う
あらかじめ順番を決めてはいけない
声が重なったら、最初からやり直し

・お盆ボールころがしゲーム
半径1mの板で出来たお盆にピンポン玉程度の音が鳴る玉を転がす
お盆の中央に穴が空いていて、落とせばクリアー

これら2つのゲームという「関門」を経て、ひと息つく「お茶タイム」へ。大きなテーブル席にカップ、インスタントコーヒー、スプーン、紅茶ティーバック、ポット、そしておしぼりが置いてあり、そのまま参加者は放置されて何をどうするかは自由、とのこと。

私たちはコーヒーを飲むことにして、たまたまポットの近くに座った人が注ぐ係になりました。ここでも「くらやみ」ですから、お約束のようにお湯をこぼして「アッチッチ」の声がします(笑)。これがテレビ番組だったら、暗闇カメラで撮った映像が流されることになるだろう、と想像してしまいました。

「くらやみ研修」は、参加者同士で議論をするのではなく、メンバー間のコミュニケーション向上を目的とした研修だった、と感じています。実際、チームの結束力が高まった気がしました。真っ暗闇がこれだけ不便なものかと改めて感じさせられたのと、インストラクターの方の研ぎ澄まされた感覚が見事だ、と感じさせられ、貴重な体験をさせてもらったという感想を持ちました。企業の研修として実施されることも多いようですが、ご家族で参加するというケースもあるそうですよ。

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