【思い立ったが吉日】若い世代に受けるもの、って?

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今回の【思い立ったが吉日】は、先日お会いしたITベンチャー企業経営者の方のお話をしてみたいと思います。

お一人目の経営者の方は社長さんで、お父様が同じIT業界の社長をやっておられ、そこで保有していた法人をもらって社長に就任した、という方でした。40代にさしかかったばかりとのことで、世代的にも私と近い感じでしたが、どうしても年の近い世代同士が集まるとしてしまいがちな「最近の若い人は……」的な話題で盛り上がってしまいました。

その社長さん曰く、「最近の20代の人たちは、自由にやっていいと言うと困ってしまうみたい」とのこと。新卒で入社した若い人たちに、自由にアイデアを考えて新しいITサービスをつくってみて、というボールを投げてはみたものの、彼らはむしろ尻込みしてしまって「どうしたらいいかわからない」という状態になってしまったのだとか。

一方でその社長さんは、「自分たちのような世代では思いつかないようなアイデアを、若い人たちは出してくれるはず」ともおっしゃっておられました。確かに、インターネットや携帯電話が生まれた頃から普通に存在する世代と、私たちのようにポケベルを知っている世代とでは、考えていることがまるで違いそうな気がします。だからその社長さんは、「若い人にはこれから、ある程度の『枠』を与えながら、その『枠』の中で自由に考えてもらうところから始めようと思う」とおっしゃっていました。

お二人目の経営者の方は、取締役という役職の50歳になる方でした。この方の会社は、一般消費者向けのWEBサービスコンテンツを開発・リリースしている会社で、ユーザーの方からはサービスの質が高いと評価され、リピーターのお客様も相当数いらっしゃるとのこと。次のコンテンツは「VRを使ったもの」を企画しているそうで、果たしてどんなサービスをリリースするのか、今から楽しみな話を聞かせてくれました。

その経営者の方も、前述の社長さんと同じようなことをおっしゃっていました。「若い人たちの感覚は、自分たちの世代とは明らかに違う。会社を休むのに、SNSを使って連絡してくるのが当たり前だったりする」と、苦笑いをされていました。でもそんな世代が近い将来にはマジョリティーになってくるわけで、そうすれば「SNSで休みたいと連絡するのが、何がおかしいの?」ということになるかもしれない。「そういう世代が受け入れられるようなコンテンツサービスを、50歳になる自分が思いつくとは思えない」と、これからの若い世代の人たちへの期待を話しておられました。

お二人のおっしゃることは、ごもっともな気がします。私もできるだけ新しいことをキャッチアップしていこうという努力は怠らずにいるつもりですが、そうは言っても「SNSで会社を休む連絡をするってどうなの?」という気持ちを心のどこかで持ってしまいます。やはり寄る年波には勝てない部分もあるのだろう、ということは受け止めていかないといけないと思わずにはいられません。

一方で、そんな「おっさん」な自分を受け入れることで、若い世代の感覚を理解できる自分を維持できるのではないか、という淡い期待も持っています。私たちGFCも寄る年波にできる限り抗いながら、新しいモノや技術、サービスを諦めずに追い求めていきたいと心から思う今日この頃です。

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