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今回の【思い立ったが吉日】は、年も明けてしばらく経ちますが、「おせち料理」について語ってみたいと思います。
昨年もそんな話題を書いていましたが、今年もスーパーやコンビニ、ファミレスなどでも毎年「おせち料理」の予約販売が隆盛を極めておりますね。最近では高級ホテルの「おせち料理」など、とてつもなく高額なものも人気を博しているのだとか。そういう意味ではお正月といえばおせち、という文化も根づいているということなのかもしれませんが、一方で、家庭で「おせち料理」つくるという機会は少なくなっているのかなあ、などとも思います。たつくりとか、煮物とかを年末になるとお母さんやおばあさんがつくっている、という姿を台所で眺めていたなんていう子ども時代を過ごした、なんていう思い出のある方もいると思いますが、どうなんでしょう、そういう思い出を持っているのはある一定以上の世代になってしまうのでしょうかね。
まあそんな「昔はよかった」的な懐古話は、さておき。
私はお正月の「おせち料理」と言えば欠かせないのが、昨年も書きました「栗きんとん」であります。昨年は「できあいのもので十分」と書きましたが、振り返ってみると、栗きんとんに関しては母親が家でつくっていた、という記憶は一切ありません。子どもの頃から、私にとって栗きんとんと言えば、年末にスーパーの店頭で並ぶ、栗が黄色い餡にまみれ、黄金色に輝くあれ、なんであります。ふだんはまったく食べたいとは思わないのに、正月が近くなってスーパーに陳列されるようになった瞬間、「食べたい!」と思ってしまうのは、子どもの頃からできあいの栗きんとんに慣らされた結果身についた、ある種のパブロフの条件反射のようなものなのかもしれません。
松前漬けはというと、これは母親が大好きで、正月が近くなるとアメ横あたりでスルメを買ってきて、ハサミで切ろうとしても固くて切れず、それでも指を痛くしてでも、松前漬けが食べたいという一心で、必死に切っていた姿が印象に残っている次第です。数の子ととスルメと昆布でできた母親謹製の松前漬けは、スルメと昆布が不揃いで、時々やたらとでかいスルメが混じっていたのをよく覚えています。今ではそれこそスーパーの店頭に並ぶできあいの松前漬けを買ってきて食べていますが、これもまた子どもの頃の記憶が未だに残っているからなのかもしれません。
「おせち料理」にも地域差があるとは思いますが、「おせち料理」にかまぼこと伊達巻きがラインナップされるのが当たり前なのは、全国的なことなのかな、と思います。私は子どもの頃を名古屋で過ごし、中学生以降は関東で過ごしていますが、どちらでもお正月用品の売り場には必ずかまぼこと伊達巻きが並んでいますから、おそらくは全国どこでも定番なのかと思います。しかしながら最近、お正月が近くなったスーパーでよく見かけるのが「テリーヌ」というやつです。切って並べるとかまぼこや伊達巻き然としているのですが、なんというか、一言でいうと「肉巻きチーズ」のようなものや「肉巻きアボカド」のようなものなど、いろんな味が楽しめるラインナップになっているのが「テリーヌ」です。お正月が近くなると精肉売場で陳列されていると、ついつい買ってきてしまうのですが、これは果たして全国レベルの定番なのでしょうか。似た見た目で言えば、焼豚の方がより定番なんだろうとは思いつつ。
日本には四季があり、季節ごとの風物がある。温暖化でやたらと夏が暑かったり、春と秋がなんだか短いなあと感じるようになってはきましたが、そんな日本ならではの風情を味わうのに、「おせち料理」は最適なものだと思わずにはいられません。私たちGFCも、新しいものに関心を持ちつつ、古きよきものを愛でる精神も忘れないよう、2017年も「温故知新」でまい進していきたいと決意を新たにしています。
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