【思い立ったが吉日】「カフェ」でなく「喫茶店」、再び。

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以前も「『カフェ』でなく『喫茶店』」と題し、熱く名古屋の喫茶店文化などを語ったりしましたが、前回では語り尽くせなかったことをまた改めて語ってみたいと思います。

ここで言うところの「カフェ」と「喫茶店」の違いは何か、というのをおさらいしておきますと、「カフェ」というのは都心部によくあるチェーンのおしゃれなお店のことを指しており、「喫茶店」というのはわりと昔からやっているようなお店で店内に雑誌や新聞、マンガの単行本なんかがずらっと並んでいたりして、できれば椅子は赤いボワボワな生地の深く座れるようなものを置いているようなお店のことを指します。前者もよく利用しますが、私は個人的に後者のようなお店の方が好き、というのは前回も書きました。

私の出身が名古屋ということもあり、独特の喫茶店文化のある街だという話題も、前回触れさせてもらいました。そんな名古屋の「喫茶店」の象徴とも言えるようなチェーン店が、数年前あたりから関東圏にも進出してきて、驚くとともにうれしくてついついその看板を見かけると入ってしまったりします。アイスコーヒーにジャンボサイズが用意されていて、値段もそこそこするのですが、これが実に満足度が高い。さらにはコーヒーフロートなぞを頼んでみた日には、まるで山脈か、と思うような山盛りのソフトクリームがアイスコーヒーの上に鎮座ましていたりします。そのソフトクリームは、このチェーン店の看板メニューとなっている、甘いデニッシュの上にもどすん、と存在感を放ちながら乗っかっており、さらにはメイプルシロップまでついてくるという甘さの三重奏的な代物に仕上がっています。そして名古屋名物の味噌カツを挟んだサンドイッチも、かなりのボリューム感がありますが、私はついついこのチェーン店に訪ねると頼んでしまったりします。

こうやって紹介していると、名古屋の喫茶店はなんでもかんでもボリューミーなのか、と思われるかもしれませんが、それはそれで間違いではないような気がします。というのも、実は名古屋の喫茶店でわりと有名なお店があるのですが、そこはメニューのありとあらゆるものがボリューミーであると同時に、「なんだそれ?」と突っ込みどころが満載なメニューが多いことで有名だったりするのです。

そのお店は、いわゆる名古屋の繁華街と言われるような街からは少し離れた場所にあり、むしろ周辺は住宅街ではないか、というようなロケーションにあるお店です。店名は、山にまつわる名前がつけられており、そこからすでに「ボリューミー」さが伝わってくるといえば伝わってくる感じ。実は私はそこには行ったことがないのですが、ちょいちょいテレビの番組とかで「変なメニューを出すお店」的に紹介されたり、わざわざそのメニューを食べに行った人が動画でレポートしていたりして、知っている人は知っている的なお店として名が知られているのです。

私がそのお店のメニューで、あまりにインパクトがあって驚いたのが、「甘口抹茶小倉パスタ」です。名前を聞いただけで、まずは「え、パスタ?」と突っ込みたくなります。もはやメインディッシュなのか、スイーツなのかすらわからない。どんな代物かというと、抹茶が練りこまれたパスタに、小倉あんとクリームとフルーツがトッピングされている、というもの。しかもこれが、ボリューム感満点だったりする、と。ネットで食べた人の感想を見てみると、「うまいとかまずいとかではなく、キツい」と称する方が大勢を占めています。店名が山にまつわるものなだけに、このメニューを完食することを「登頂成功」と言うらしいです。

これは個人的な見解ですが、名古屋という街は東京と大阪の間にあり、両方からの情報が入ってくるロケーションにありながら、それでいてどこか外から入ってくるものをなかなか受け入れない閉鎖的な雰囲気のある街であるため、外から入ってきたものを独自に加工して新しいものを生み出す、という傾向があるような気がしています。それゆえ、前述のようなボリューミーなメニューや、「それ何?」と言いたくなるようなメニューも生み出されるのではないか、と。言い換えれば、創造性豊かな街だということにもなるとは思うのですが。

私たちGFCも、そんな創造性の豊かさは見習いたいと思わずにはいられません。いろいろなものや情報をうまく加工して、多くの人から必要とされるような商品やサービスを生み出せるようにしたいものだ、と願う今日この頃です。

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