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今回の【思い立ったが吉日】カテゴリーは、数字のことを語ろうと思います。
IT業界には、KPIという言葉があります。
WEB上で検索して調べてみますと、KPIとは「目標の達成度合いを計る定量的な指標のこと」と出てきます。プロジェクトの進捗具合をメンバーやクライアントの方々と共有するために、数値化させるということです。このKPIは、IT業界のプロジェクトマネジメントだけに留まらず、今ではさまざまな業界に応用されているようです。
しかしながら一方で、KPIでは計りきれないものもあると思います。たとえば人のモチベーションや志向などは、なかなかKPIでは表現し切れないものではないでしょうか。たとえばプロジェクトのメンバーの生産性を何らかの指標で表現したとして、各メンバーの生産性の違いはわかるとしても、なぜそれだけの生産性の差が出ているのかは、数字だけでは計れないものだと思います。実際にメンバーの話を聞いたり、働いている様子を見たりしながら、たとえばこのメンバーの生産性が高いのはこういう要因があるからだ、と推し量るしかないでしょう。
KPIだけでは計りきれないものがある、ということをわかった上で、KPIという数値を見るのと、それを知らずに数値を見るのとでは、大きな違いがあるように思います。たとえば前述の例で言えば、KPIだけでは計りきれないものがあることを知らないプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーが、KPIという数値だけで判断をするしかない場合、生産性の低いメンバーに叱責するだけになってしまう、というケースもあるように思います。
私が40代と中年の域にいるからかどうかはわかりませんが、KPIだけで物事を判断しがちなのは、20代の若い世代に多いような気がします。誤解のないようにしていただきたいですが、あくまで私見です。何となく、私が接点を持つ20代の若手の人たちに、KPIを盲信しているような印象を受ける方が多かった、という話です。
それはおそらく、経験が圧倒的に不足しているということも要因ではあると思われます。20代と40代を比較して、経験が20代の方が不足しているというのは当たり前な話ではあります。それを補完するためにKPIを用いるということも必要ではあるでしょうが、そればかりを信じてしまうことで、KPIでは計れないものがある、ということになかなか気づけない、ということが起きるのではないだろうか、と思ってしまうのです。
なんでもかんでも数値化すればいいというものではない、ということを知った上で、数値化されたものを指標として活用することができるようになれば、視野も広がるし、仕事の幅も広がるように思います。このブログをどれだけ20代の方が読んでおられるかはわかりませんが、もしこの記事をご覧になって、何か気づくところがあったとしたら、この記事を書いた意義があった、ということになるのかな、などと考えております。
私たちGFCもIT業界の一角を担う企業ですので、KPIを使って業務に取り組むということも当然ながらあります。しかしながら、KPIを盲信することなく、人と人とのふれあいを大切にしているのも、私たちの大きな特徴である、ということを最後にお伝えしておきたいと思います。
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