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今回の【思い立ったが吉日】カテゴリーは「自分のルーツ」というテーマでいきましょう。
このブログをご覧いただいている方の中には、ご自身の「ルーツ」をたどってみたことがある方がいらっしゃるでしょうか。祖父母まではわかるけど、その先はどんなんだっけ?という方が多いのではないかと思います。さらに言うと、祖父母はもちろん、ご両親でさえどんな人生を歩んできた人だったのか、ということも実はよく知らない、というケースが多いのではないでしょうか。
テレビ番組の中に、有名人のルーツをたどっていく企画の番組があったりします。確かに有名人だから取り上げてもらえるし、そういう番組でルーツを調べてもらえたりするんでしょう?という見方もあります。しかしながら、そうした番組で調査した結果、そんな有名人のご両親や祖父母、さらにはその先のルーツにいる人たちの生きた姿って、ごくごく普通にありそうなご家庭だったり、一般の家庭にもありそうな波乱万丈があったりする、ということがわかったりします。
筆者の知人で、頭はスキンヘッドなんだけど、ぽってりとし体型と垂れた目元でまわりの人から「癒し系」と呼ばれている人がいます。その呼称通り、何を言われても怒らない穏やかな人柄が親しみ深いのですが、その知人の祖父が町医者をやっていた人だったそうです。どんなに夜遅くても、往診先の患者が何か様子がおかしかったりした時にはすぐに駆けつけてくれて、近所の人たちからはとても信頼されていた、と言います。
しかしながら、知人の祖父は大いに悩んでいたのだそうです。何を悩んでいたかというと、「なぜ、自分には患者を救えないのだろう」と悩んでいた、と。
冷静に考えれば、当たり前のことですよね。人はいつか、必ず死にます。知人の祖父が往診していた患者さんも、残念ですがいずれはお亡くなります。でも知人の祖父としては、それが許せなかったようなのです。医者として、患者を救えない自分が許せない、と。
悩んだあげく、知人の祖父が取った方法は、驚くべきものでした。
なんと、「出家」なさったのです。お坊さんになった、ということです。
見方を変えると、「なんて強欲なんだ」ともとらえられるでしょう。だって、病気の間も診察で金を取り、死んだ後も御経をあげて檀家になって金を取る、ということになるわけですから。しかし知人曰く、祖父はまったくそんなつもりはなく、ただただ亡くなった後も救ってあげたかったのだ、と。そしてその地域の人たちも、そんな祖父のことをありがたく思い、祖父が亡くなった後には町の人たちから寄せられた追悼文で一冊の本ができたのだそうです。
だからその知人もスキンヘッドなんだ、というオチではなくてですね(笑)。そんな祖父を持っているから、穏やかな人柄なんだ、というオチにしたいわけです。
ルーツをたどっていくと、なぜ自分が今ここにいるのか、どうしてこんな職業に就いているのか、というのが見えてくることがあります。とある芸人さんが何げなくつけたコンビ名が、実はその芸人さんの祖父がやっていた職業に由来があった、なんて事実が前述のテレビ番組で紹介され、芸人さん本人が息を飲んで驚いていた、という様子も放送されていました。
ぜひ一度、自分のルーツを調べてみるのをお勧めします。
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