【思い立ったが吉日】カルビとロースの違いに思う、誠実さとは。

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今回の【思い立ったが吉日】は、身近なことなのに、意外とちゃんと理解できていないことって結構ある、という話をしてみたいと思います。

今からかれこれ20年近く前の話ですが、とある焼肉チェーン店の本社工場を訪ねたことがありました。そのチェーン店は関東近郊に数百店舗を展開しており、本社で一括して食材を調達することで仕入れ値を抑え、工場で加工を施した上で各店舗へ配送する、という流通のスタイルを取っていました。

流通・小売業界や外食業界でよく言われる「セントラルキッチン」というものですが、当時の私はまだまだ世間知らずで、そういうものがあるという知識はあるものの、それがどのように運用されているのかは未知の世界でした。その頃の私の頭の中では、工場といえば「生産ラインが自動的に製品を製造するもの」というイメージしかなかったのです。

そんな私が、前述の工場を訪ねて最初に驚いたのは、いわゆる生産ラインを構成する製造機械の類がほとんど設置されていない、ということでした。その工場が生産するのは、焼肉店で提供されるカルビやロースといった食材になります。その元となるのは、牛の大きなブロック肉。私はそのブロック肉を機械でカットするのかと思っていたのですが、そのほとんどが手作業で行われる、とのこと。工場長の方に話を聞くと、「手作業でやらないと、ムダが出て仕方がない」とおっしゃいます。ブロック肉は納入されたものの全てが均一の形にはなっておらず、それを無理やりにでも機械でカットしてしまうと、ロスになる部分が大量に出てしまうのだそうです。当時、20代だった私にとっては、それまでには考えられなかった発想だったので、「ほおおお」と感心したのをよく覚えています。

ついでに、疑問に思っていたことを質問してみました。「カルビとロースは、どう違うんですか?」と。今になって改めてネットで検索してみたら、カルビはあばら骨のところの肉で、ロースは肩ロースとリブロースがあって、肩ロースはその名の通り肩の部分で、リブロースはその横の胸の部分だということで、部位名なのだとわかりました。しかしその時に私が工場長から受けた説明は「うちの場合は、脂身が多いところがカルビでそうでもないところがロース」という内容でした。なんとも不誠実な話だと感じるでしょうが、これは憶測に過ぎませんけれども、おそらく法的に触れることではないのだろうと想像します。まあ、焼肉店を利用する方が「これはちゃんと部位としてのカルビなのか」と詰問することはそうはないでしょうから、前述のような基準で選別されたカルビやロースをその焼肉店で提供されても、問題になることはないのかもしれません。しかしながら今になって思うと、そこはきちんとした方がいいよなあ、などと思ってしまう次第です。また一方で、消費者の側もそのあたりはしっかりと知識として持っておいて、自分たちの判断で食するものを選ぶ、という賢さを持った方がいい、とも思います。

私たちGFCは、お客様にとって誠実であることを第一義として、商品やサービスの提供に望んでいます。同時に、私たちが利用する第三者の商品やサービスについて、誠実であるかどうかをきちんと判断できるような知識や知見を持てるよう、努力を続けたい、改めて思った次第です。

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