【思い立ったが吉日】エンジニアの想いとうらはら、だとしても。

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今回の【思い立ったが吉日】は、IT的に言うならプロジェクトに関わる人とそのプロジェクトが提供するサービスを受ける人、そしてプロジェクトにかかるコストの相関関係について言及する、ということになるでしょうか。

前振りはやけに堅めになってしまいましたが、そんなことを考えたきっかけというのは、実は2017シーズンの日本プロ野球のポストシーズンでした。ご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思いますが、指名打者制のない方のリーグで、2位と3位のチームが対戦した際、どしゃ降りの雨の中を縫って泥んこの中で行われていた試合がありました。通常のリーグ戦では間違いなく中止になる試合だと言われながら、無理やりな勢いで強行していた。グラウンド整備を行っていたのはかねてからその技術やノウハウに評価の高い企業で、その努力は中継を見ているだけでも涙ぐましいものがありましたが、「リーグ戦なら中止」と言われるようなグラウンドコンディションでも強行されたのは、いろいろな思惑や事情があったのだろうなあ、と視聴者側にも伝わってくるものがありました。

そもそも日本プロ野球にポストシーズンが導入されたのも、わかりやすく言ってしまえば「興行的に盛り上がる方がいいから」という理由が透けて見える気がいたします。「興行的に盛り上がる」ということは、試合を見ている人たちが喜ぶということでもあり、一方で試合を主催する球団や企業の側からすれば「儲かる」ということに他ならない、と思うわけです。しかしながら、いわゆる「下克上」と言われる2位や3位のチームが日本一を決めるシリーズに勝ち上がるというのは、リーグ優勝したチームの価値ってなんだよ、という議論にもなりますし、実際にプレイしている選手たちは果たして何を思って試合に臨んでいるのだろう、と想像をたくましくもしてしまいます。そこはきっと「プロである以上、ルールのもとで全力を尽くす」という優等生なコメントで選手たちも対応するのでしょうが、いわゆる「お金の事情」「大人の事情」といったものがちらちらと見えてくるのは、どうにも否定できないことでしょう。

そんな事象を、無理やりITに当てはめてみたいと思います(苦笑)。IT企業の多くはエンジニアと呼ばれる人たちをさまざまなプロジェクトに関わらせているわけですが、そのプロジェクトが生む何らかのサービスを利用する人は必ずいます。そのサービス利用者の人たちが満足するよう、精度の高いサービス構築のためにエンジニアはプロとして全力を尽くすわけですが、そこには必ず「納期」や「コスト」といったものが関わってくる。「本当はこんな風に仕上げたい」とエンジニアが思っていても、「納期」や「コスト」の問題でそれが叶わない、というケースもあります。一方で、そんなエンジニアの想いとはうらはらに、リリースされたサービスが多くの利用者から受け入れられ、喜ばれるという結果になることも少なくありません。「結果よければ全てよし」という言葉で全てが片づけられるわけではないとは思いますが、少なくともエンジニアの想いはどうあれ、多くの利用者から喜ばれたという結果は評価に価するものだと私は考えます。

エンジニア一人ひとりがこだわりを持って、プロジェクトに臨む姿勢というのは大切なことだと思います。そのこだわりに多くの人が気づかなかったとしても、自分なりのこだわりは地道に積み重ねていくべきものだと思います。プロ野球選手も日々の地道な努力があってプロの技を身につけているわけで、それが興行する側の思惑で泥んこの中の試合になったとしても、日々の努力があるからこそ最悪のコンディションの中でも観客が喜ぶ試合を見せることができる、と。エンジニアも同様に、一人ひとりの日々の努力があるからこそ、自身の想いとはうらはらだったとしても、多くの利用者が喜ぶサービスの構築が叶えられた、ということが言えるのではないか、と思います。

私たちGFCでも、いろいろな条件や制約がある中であっても、結果として利用者の方々から喜ばれるサービスの提供に寄与できると信じて、一人ひとりのエンジニアが日々の努力を怠らないようにしていることを、ここに宣言しておきたいと思います。

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