【思い立ったが吉日】「名古屋めし」に見る創意工夫の精神。

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今回の【思い立ったが吉日】は、「名古屋めし」をテーマにしてみたいと思います。

前回の「喫茶店」ネタに続いて、名古屋ネタですいません。もはや東京に住んでからの方がはるかに長くなってしまったのですが、やはり自分が生まれ育った地域に対してはアイデンティティーのようなものがあるようで、食の嗜好は変わらず「名古屋」がベースになっています。ゆえに、みそ汁は今でも赤だしです。

名古屋というエリアは、東京からは1時間半、大阪からは1時間という、ちょうど二つの都市の中間点のような場所にあります。そのせいか、両方の都市からの情報が届くような状況にあるのですが、同時にどこかしら保守的な空気感があるからか、外部からの干渉を受けないで自分たちで文化を発展させるようなところがあります。そんな雰囲気が生み出したと思われる「名古屋めし」メニューとして、私が最初に思いつくのは「あんかけスパゲティ」です。

実はこの「あんかけスパゲティ」というのは、「名古屋めし」としてはわりと歴史が浅いものだと思います。というのも、私が名古屋に住んでいた頃にはそんなメニューを食べたことがなかったから。調べてみると、どうやら1960年代には誕生していたようですが、「名古屋めし」としてメジャーになったのはわりと最近のことのようです。この「あんかけスパゲティ」を私が口にしたのは、すっかり大人になってから、出張で名古屋を訪ねた際のこと。私の中では勝手に「砂糖文化の名古屋のメニューだから、甘みのあるあんがかかっているんだろう」と思っていたのですが、食してみると全然違っていました。どちらかというと酸味のあるあんがかかっているスパゲティで、個人的には「なんか違う」というのが率直な感想でした。

「台湾ラーメン」というのも、独特の発展を遂げたメニューと言えるのではないかと思います。名古屋の中でも「下町」と呼ばれるようなエリアで営業していた中華料理店の台湾人店主が賄いでつくったものが始まりと言われていますが、とにかく辛い! 最近は辛くてしびれるラーメンが流行っているそうですが、おそらく台湾にはこんなに辛いラーメンはないんだろうな、と思います。なのに「台湾ラーメン」と呼ばれているわけですから、独自の文化に発展させる名古屋らしい「名古屋めし」のような気がしています。

味噌カツ、味噌煮込みうどんに代表されるように、「名古屋めし」の代名詞とも言うべき存在が「赤味噌」です。冒頭でも私はみそ汁が赤だしと書きましたが、名古屋人のみそ汁は赤だしがデフォルトです。いわゆる八丁味噌の発祥は名古屋市のあたりではなく、岡崎市のあたりだと言われていますが、他にみそ汁を赤だしがデフォルトだというエリアはないのではないか、と思います。名古屋の家庭では、味噌カツや田楽にかけるような味噌を自家製でつくるというのが、これまたデフォルトです。赤味噌をみりんと砂糖とで煮詰めて、とろとろにして、冷蔵庫で保管しておいて、何にでもかけるというのが名古屋の家庭の味なのです。

名古屋以外にお住まいの方からすると、全くよくわからない話題になっているような気もしますが、改めてこうやって「名古屋めし」について言及するようなコンテンツをあまり見たことがないので、ちょっと語ってしまいました。しかしながら「名古屋めし」に共通するのは、独自に文化を発展させた結果に生まれたものであること。何かしらの素材があって、それを自分たちの創意工夫で美味しく、楽しくしていくという名古屋の人たちの精神には、見習うべきところがあるような気がします。

私たちGFCも、今すでにあるものから新しいものを生み出すような、創意工夫の精神を忘れずにいたいと思ってやみません。

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